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【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

2025年5月17日(土)に無印良品 京都山科で開催された
「つながる市 アースデイ in 京都」のショーウィンドウパフォーマンスに、
KANMAKIは箔の素材を提供いたしました。
パフォーマンスイベントの主催者であるTAMIOさんが、
今回の取り組みについてレポートを執筆してくださいましたので、ご紹介いたします。



2025.5.17(土) 無印良品 京都山科で実施した、
アースデイに共感して送るショーウィンドウパフォーマンスに
KANMAKIさんに箔を提供していただきました。ありがとうございます。

ショーウィンドウパフォーマンスは、
商業施設や街角のウィンドウディスプレイを舞台に見立てて行う、
小さなライブパフォーマンスです。
舞台の魔法を日常に出現させ、街の中で物語が現れる体験を生み出します。
今回は、店舗内にショーウィンドウを立て、
アースデイをテーマにした15分間のパフォーマンスを仕立てることになりました。
 
まずは京都大原、高野川沿いのKANMAKIさん本社へ。
灰色のコンクリート造りの門を超えると工場の横に小さな社屋があります。
そこで久保さんとお打ち合わせをして、
どんなふうに箔を使いたいのか、大きなイメージを託します。
今回はアースデイとMUJIを結びつけるショーウィンドウ。
方向性は決まっているものの、まだ具体性が乏しい段階。
そんな状態のまま、箔のサンプルでぎっしりの倉庫へ。

【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

(色を選ぶ久保さん 映っていないところにもまだまだ箔があります)

「それだとここら辺は?」 久保さんが色を提案してくれます。
曖昧な状態がクリアになっていく過程。白、生成り、グレイ。
白は数種類。どれも絶妙。
よく見ないとわからなくらい薄いブルーが混じった白を置くと、
隣の白が黄色味がかってるのがわかる。
「この白だとこっちの白がいいと思うわ」とのこと。同意。
北極圏のイヌイットは10以上の白を見分けると言うけれど、
大原の久保さんもそれくらいできてしまいそうです。

【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

(使用期限の切れた箔を提供してもらいました)

そして仕上がったのがこちら。
今回の白は、MUJIブランド特有の生成りの白からほのかに浮き立つよう、青味がかった白に。
四方がお客様動線にかかるため、箔の残を活用し、ショーウィンドウのガラス面を再現。
世界観を包む役割と柔らかな目隠し効果を兼ねてもらいました。

【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

(背面からのショーウインドウ ぐるりと箔で囲みました)

【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

(お衣装との色の相性もぴったりです)

【素材提供レポート】Show window performance for Earth Day 「ほしとね」

(加工時に計算できない、ノイズのようで雪のような荒くも美しい箔の残)

ところで、箔のビニールが擦れるとサイダーの泡みたいな音がするのです。
今回の製作作業も、その音のおかげで気持ちよく進めることができました。
KANMAKI久保さん。箔のご提供ありがとうございました。
おかげさまで向かいたい未来にまた一歩近づくことができました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

TAMIO
URL : https://www.yuriikahyakkaten.com/tamio

実施イベント詳細
Show window performance for Earth Day「ほしとね」
2025.5.17(sat)①11:30- ②14:30-at
無印良品 京都山科
〒607-8080 京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町91
ラクト山科ショッピングセンター1F Open MUJI内

テキスト/美術/構成 TAMIO
パフォーマンス 尾崎しのぶ 山岡美穂
​コスチュームデザイン製作 黒瀬望 o2
メイク アパ太郎
ヘルプ 入江拓郎(THE ROB CARLTON)
​ボイスアクト SOTA HONOKA 
技術協力 三橋琢​
素材提供 KANMAKI
協力 無印良品 京都山科
京都芸術センター制作支援事業