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【授業:嵯峨美術大学(2025年度前期授業)】“顔料箔”を知ろう

2025年7月2日(水)と16日(水)の2日間、昨年に引き続き、今年も京都市にある嵯峨美術大学デザイン学科イラストレーション領域の学生の皆さんを対象に、講師として授業を担当します。
昨年の授業の様子はこちらの記事をご覧ください。
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【授業:嵯峨美術大学】“顔料箔”を知ろう
【授業:嵯峨美術大学】“顔料箔”を使って作品をつくろう
【授業:嵯峨美術大学(後期授業)】“顔料箔”を知ろう
【授業:嵯峨美術大学(後期授業)】“顔料箔”を使って作品をつくろう
今回は、7月2日(水)に実施した授業の様子をご紹介します。

まずはKANMAKIと顔料箔についてを説明
昨年度と同様に、初回の授業では、KANMAKIの取り組みや顔料箔について、学生の皆さんにご紹介しました。
その後、池上先生がデザインされた図案を使用し、箔の転写体験を実施しました。

まずは手を動かしながら、箔という素材を探っていきます。

きれいに箔が転写されました!
箔の使い方や転写のコツがわかってくると、さまざまな表現方法を自由に試す姿が見られました。

中央に映っている「おすし」は、
箔を細かく切ってコラージュのように貼り重ねることで、おすしの形を表現しています。
箔の“抜け殻”を真っ黒に印刷した用紙に転写したり、器用にモチーフの形にハサミで箔を切って転写をしている学生さんもいました。


印刷されたデザインに箔を転写したうえで、昨年後期の授業で紹介した「トナー転写箔」と同様にラミネーターで転写できる専用ペンを使って、イラストを描き足しながら箔を転写する学生さんもいました。
ペンでの転写についてはこちらの記事をご覧ください。
https://note.com/kanmaki/n/n043cfce657e3
イラストを専門に学んでいる学生さんたちだけあって、ペンでも箔を転写できるとわかると、一からイラストを描いて箔の転写を楽しんでくれました。

青のペンでイラストを描き、オーロラ色の箔とゴールドの箔を転写しています。

こちらはゴールド1色を転写

赤色のペン×ゴールド箔
同じゴールドの箔を使っても、ペンの色によって
ゴールドの色に幅が生まれました。
色の層が薄い箔は下のペンの色が透けて見えるため、ペンの色と箔の色が重なり、不思議で面白い表現が生まれました。また、ペンでの転写はインクの厚みがあるため、プックリとした凹凸ができ、トナー箔転写とは異なる箔表現となりました。


最後に、それぞれが箔転写した作品を並べました。
昨年から授業をさせていただいているのですが、自分たちでは試したことのなかった使い方や、箔の表現を学生の皆さんの作品を通して知ることができ、とても楽しく参加させていただいています。
次週、学生の皆さんには今日の箔の転写体験を踏まえて、オリジナルのデザインを考えてもらいます。
7月16日(水)の授業で、そのデザインに箔を転写していきます。どのような作品が完成するのか、今からとても楽しみです。
次回は7月16日(水)の授業レポートをお届けしますので、
ぜひご期待ください!
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note:https://note.com/kanmaki