Studies
ゴールド箔(BF GOLD#7)とは?金箔との違いや活用法を紹介

KANMAKIが注力するゴールド箔(BF GOLD #7)は、真鍮粉(しんちゅうふん)を色材に使用した顔料箔に近い金属調の転写箔です。独自製法により、一般的な金属箔とは一線を画す、落ち着いた真鍮色と粒子感のある独特の輝きを持ち、製品にヴィンテージ調の高級感と重厚感を与えます 。
【ゴールド箔(BF GOLD #7)の特徴】
・伝統的な真鍮色による高級感とレトロ感
・アルミ蒸着にない真鍮粉による独特の粒子感ある輝き
・パッケージや書籍など紙素材への箔押し加工に最適
・紙を基材とし、環境に配慮した製品づくりに貢献
・落ち着いた金色でヴィンテージ感を演出
本記事では、ゴールド箔(BF GOLD #7)の特性、金属箔・本金箔・純金箔との違い、そして具体的な活用事例をプロの視点で徹底解説いたします。KANMAKIが提供する「質感にこだわるゴールド」の表現を通じて、貴社のブランド価値を最大化するヒントを見つけてください。
目次
KANMAKIが推すゴールド箔(BF GOLD #7)とは
「BF GOLD #7」は、KANMAKIが提供するゴールド箔の一つであり真鍮粉インクを塗工した紙ベースの転写箔です。ゴールド箔には大きく2種類の製法があり、「BF GOLD #7」は後者2の顔料箔に分類されます。
1.一つはアルミを蒸着させ鏡のような光沢を持つ金属箔(ミラー箔)
2.色材に顔料や金属粉を用いる顔料箔
市場で見かけるゴールド箔の多くは、前者1の金属箔です。高い視認性を誇りますが「レトロ感」や「温かみ」といったデザイン上の繊細な意匠を表現するには限界があります。
「BF GOLD #7」の定義・特徴
・真鍮顔料箔としての製法
「BF GOLD #7」は顔料箔を得意とするKANMAKIの知見から開発され、グラシン紙を基材に真鍮粉インクを塗工して製造されています。アルミニウムの蒸着(蒸気にした金属を薄膜として付着させる技術)は含まれていません。
・ヴィンテージ調の質感
真鍮粉の使用により、金属箔のようなギラギラとしたミラー光沢ではなく、落ち着いた金色と、光を拡散するような粒子感のある独特の輝きを表現できます。高級感やレトロ感を求めるデザインに向いている色調です。
・環境配慮型
紙を基材としているため、環境に配慮した製品づくりにも貢献します。
一般的な金属箔との違い
金属箔のゴールドは、アルミ蒸着層と透明な黄色のクリアコートで金色を表現することが多いです。均一で強い鏡面光沢が特徴で、高い視認性を誇ります。
「BF GOLD #7」は、真鍮粉による粒子感と落ち着いた金色が特徴であり、目指す表現が根本的に異なります。
| 種類 | 色材と製法 | 光沢の性質 | 表現される意匠 |
| ゴールド箔(BF GOLD #7) | 真鍮粉インク(紙ベース転写箔) | 粒子感のある落ち着いた光沢(ヴィンテージ調) | レトロ感、重厚感、温かみ |
| ゴールドの金属箔 | アルミ蒸着層+クリアコート | 均一で強い鏡面光沢(ミラー調) | 華やかさ、シャープさ、現代性 |
ゴールド箔・本金箔・純金箔のちがい
真鍮ゴールド箔は、本金箔や純金箔といった伝統的な箔とは、製法、用途、そして表現力において明確に区別されます。
ゴールド箔(転写箔)と伝統的な金箔の比較
・ゴールド箔(転写箔)
熱と圧力で色層を転写する工業製品です。高い生産性と耐久性を持ち、パッケージやラベルといった大量生産される製品の加飾に使われます。
・本金箔・純金箔
金や銀を叩き延ばして作る伝統的なリーフ箔(打ち箔)であり、熱ではなく接着剤や膠(にかわ)で手作業により貼り付けます。日本画、仏具、漆器などの美術工芸品や内装装飾に使われるもので、繊細で奥深い和の質感を表現します。
KANMAKIでの取り扱い
KANMAKIは転写箔(顔料箔・金属調の箔)を専門としており、本金箔や純金箔といった伝統的な純金属箔そのものは、取り扱い対象外です。
しかし、お客様が伝統的な金箔や一般的な金属箔の表現を求める場合でもぜひご相談ください。KANMAKIは顔料箔開発で培った知識と、協力メーカーとの信頼できるネットワークを通じて、最適な金属箔や本金箔を提案・対応することが可能です。箔の専門家として、お客様の求める表現を最大限に追求させていただきます。
ゴールド箔のメリット・デメリット
ゴールド箔は転写箔として優れた特性を持ちますが、使用上の注意点もあります。
メリット:独特の質感と高い耐久性
・均一性と再現性
箔押し加工により、デザインがシャープかつ均一に再現されます。
・耐久性
顔料箔に近い構造を持つため、一般的な金属箔に比べ、擦れや摩耗に強い特性を持ちます。
・独特の意匠性
粒子感のある光沢は、レトロ感を強調するデザインにおいて、他の箔では代替できない独特の価値を提供します。
デメリット:加工上の制約と表現の限界
・適用素材の限定
紙ベースに特化して開発されているため、プラスチックなどの非吸収性の素材への転写には不向きです。
・光沢の限界
金属箔の代名詞であるミラー光沢(鏡面光沢)は弱いです。より強い鏡面光沢が必要な場合は、アルミ蒸着の金属箔を選ぶ必要があります。
・細かいデザイン
熱と圧力で転写するため、極度に細い線や複雑なベタ面(広い面積)のデザインでは、箔の割れやかすれが発生することがあります。デザインの再現可否は、事前のテストで確認することが望ましいです。
ゴールド箔の活用事例とデザインの可能性
ゴールド箔が持つ真鍮色・粒子感・レトロ感は、特に紙媒体におけるデザインの差別化に大きな効果を発揮します。
具体的な活用事例
・高級化粧品・酒類パッケージ
製品名やロゴ部分に使用することで、落ち着いたヴィンテージ調の高級感を演出し、競合製品との差別化を図ります。
・書籍・雑誌の装丁
タイトルや帯の部分に箔押し加工を施すことで、アンティークな洋書のような重厚感や、クラシックな雰囲気を加えます。
・アート性の高い名刺・カード
粒子感ある光沢は、受け取る人に「こだわり」と「唯一無二」の印象を与えることができます。品格や和を感じるデザインにも適しています。
質感と組み合わせによるデザインの深化
・マット加工との対比
紙の地色や印刷部分をマットに仕上げ、粒子感のある光沢を際立たせることで、より重厚で洗練されたデザインが生まれます。
・エンボス加工
エンボス加工(凹凸をつける加工)をともに施すことで光沢の質感をより強調し、視覚的な立体感と触覚的な楽しさをデザインに加えることができます。
・他の箔との組み合わせ
温かみのあるゴールド箔は、黒箔のマットな質感や、パール箔の優しい光沢と非常に相性が良いです。対照的な質感の箔押し加工を組み合わせることで、デザインに深みが生まれます。
・特殊な意匠
ホログラム箔のような派手な視覚効果は望まないが、一般的な金属箔では物足りない、というニッチなデザインニーズに真鍮色は完璧に応えます。
KANMAKIは、この「BF GOLD #7」をはじめ、高い意匠性を持つ転写箔(黒箔、パール箔など)に注力し、お客様の求める表現を追求しています。本金箔・純金箔など取り扱いのない素材についても他社連携を含めて提供できるのが弊社の強みです。
KANMAKIのよくある質問

ご注文前後によせられるご質問をまとめました。
Q1.最小ロットを教えてください
W640cm×120mのロール2本+試作品を最小ロットとしております。(最低発注金額を100,000円とさせていただいており、その金額で製造できるロットです。)
最小ロットで3cm×3cmのロゴが2万個程度作れる想定です。
Q2.試作は何回対応していただけますか
2回まで対応しています。どういう材質に箔押しをするのかの事前確認やカラーチップによる色の確認を事前に行い、場合によっては試作段階で複数案を提示することで、早期にお求めの製品になるよう調整しています。
Q3.ブランドカラーなど特色の対応はできますか
カラーチップなどで指定色のすり合わせを行い、対応可能か判断して回答しております。
Q4.印刷会社を別途探す必要がありますか
印刷・加工会社の紹介も可能です。やり取りは直接行っていただくことが多いですが、技術的なフォローも可能です。
また、印刷会社をご指定いただいての対応も承っております。
Q5.どのような物体に箔押しが可能ですか
事前に箔押しをしたい被写体を確認いたしますが、様々な被写体への箔押しが可能です。また、KANMAKIはプラスチックへの箔押しについて、技術的にも強みを持っています。
Q6.箔の見本帳やサンプルはありますか
箔の見本帳は現在準備中です。既存品のカットサンプルは無料(送料実費はご負担)にてご提供しております。
Q7.KANMAKIで金属箔の取り扱いはありますか
関西巻取箔工業(KANMAKI)は、ゴールド箔を含む転写箔の製造販売に注力しており、ゴールド箔(BF GOLD #7)の取り扱いがございます。「環境に配慮した素材、クラシカルな趣、和の品格」などインクでは表現できない独特な質感のゴールドを実現します。
KANMAKIの強みは、顔料箔(オリジナル箔)で培った色合わせの知見と、素材特性や加工条件に対する深い理解です。お客様の求める最高の装飾を実現するため、自社製品に加え取り扱いのない箔種についても信頼できる他社と連携し、少量から大量ロットまで柔軟に提案・提供させていただきます。
KANMAKI「箔々」でアイデアと出会おう

デザインの付加価値を最大化するには、資材の選定だけでなく信頼できる加工方法と技術を持つパートナー選びが不可欠です。KANMAKIの強みをご紹介します。
・ブランドカラーを正確に表現する「オリジナル箔の製造」
箔の見本帳にないオリジナルカラーを製造できます。熟練の色合わせ技術で、ブランドカラーを正確に再現し、濃淡、ツヤ・マット、パールなど唯一のカラー表現が可能です。
・高い技術力による「複雑なデザインへの確実な転写」
日本初*1の転写箔を開発した技術力と経験値があります。「色付け箇所が複雑で綺麗に色が転写できない」との課題にも対応。自動車メーターや化粧品ロゴなど、難しい被転写体へも確実な表現を実現します。
・高い耐久性が製品価値を守る「工業用途にも耐える信頼性」
自動車部品の対応実績もあり、擦れや褪色に強い高耐久性を実現しています。1/1000mmレベルの均一で安定した塗膜や、エンブレムやテールランプなど光漏れを完全遮断する高い隠蔽性が必要な用途にも対応。過酷な環境下でもデザインを維持します。
・企画段階から最終納品まで「安心のサポート体制」
- 専門の技術士が採用ニーズを入念にヒアリングします
- お客様の求める表現を探索するため複数回の試作を実施します
- 納品物のズレを解消し、ご納得いただいた上で製造を開始します
*1 参照:企業概要|KANMAKI(関西巻取箔工業)

「一般的な金箔とは異なる素材感を出したい」「耐久性に優れた黒のロゴを実現したい」といった課題をお持ちであれば、ぜひ一度ご相談ください。貴社の目指すブランドイメージを深く理解し、実現性の高い・最良の表現を共に追求してまいります。
【お問い合わせ】
箔の加工に関するご相談や箔サンプル請求など、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

