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Cosmotech×KANMAKIコラボ 箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver.

グラフィック社が『デザインのひきだし56 「魅惑の紙プロダクト製作ガイド・2026年版」 』の発売を記念して、堀川新文化ビルヂングギャラリーNEUTRALによる「『デザインのひきだし』のひきだし展」が、2025年11月8日(土)~11月30日(日)まで開催されております。

Cosmotech×KANMAKIコラボ 箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver.

その展覧会のイベントとして、11月15日に、『デザインのひきだし』津田淳子編集長によるトークショーが開催されることになり、過去に表紙加工を12回に渡り担当したコスモテックと、京都をホームグラウンドとし、『デザインのひきだし51』の表紙やボールペンで描ける箔「煌葉-kiraha-」が付録に採用されるなど『デザインのひきだし』と縁の深いKANMAKIがコラボして、トークショーの来場者向けプレゼントを制作することとなりました。

コスモテックのnote記事「コスモテック、 『デザインのひきだし 』 表紙加工 全10回成す」
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KANMAKIのボールペンで描ける箔「煌葉-kiraha-」
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コスモテック×KANMAKIコラボの経緯

2022年の「『デザインのひきだし』のひきだし展 Vol.2大箔覧会」以来、堀川新文化ビルヂングギャラリーNEUTRALでは3年ぶりとなる「『デザインのひきだし』のひきだし展」が開催されることとなり、KANMAKIに、今回の「紙が本になるまで」という展示コンセプトを体験できる「製本ワークショップ・自分だけのノートづくり」への材料(ノートの表紙を「煌葉-kiraha-」でデコる)の提供依頼をいただきました。

その事務局との打ち合わせの中で、「11月15日に津田編集長のトークショーの時に、何か来場者の方にプレゼントができないか?」との話題になり、その場では過去の『デザインのひきだし』の付録として提供した資材の残りを活用したものを考えていましたが、せっかくの機会なのでと思い、コスモテック・青木さんに「なにか面白いコトが一緒にできませんか?」とメールで相談をしました。

次の週の東京出張の折に訪問のアポイントを取り、東京都板橋区のコスモテックさんを訪問しました。

お会いするやいなや、青木さんから「うちの箔便箋の『白夜飛行』というデザインをKANMAKIの箔押しで表現したスペシャルバージョンをつくるというのはいかがですか?」というありがたいご提案が!?

コスモテック 箔便箋 『白夜飛行』とは

Cosmotech×KANMAKIコラボ 箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver.

箔便箋+箔封筒 レターセット 『白夜飛行-光輝燦爛-』

箔押しマスキングテープ をはじめコスモテックのオリジナルアイテムの中でも、超人気のデザインとなっている『白夜飛行』 がモチーフの便箋です。 フェザー部分は2種類の箔の掛け合わせ表現。 そして、罫線は小さなドットで描かれており、そこにも異なる2種類の箔の掛け合わせ表現になっています。しかも、二色の箔を微妙にずらして押しているため、光沢に奥行き感を演出しています。

便箋の紙には、ステーショナリー専用紙や手帳用紙、色上質紙、ラフグロス紙など約40種類ほどの中から、万年筆に最適な紙質とインクの吸いで、便箋はもちろん高級ノートなどにも使われている「OKフールス純白81.4g/㎡」 が使用されています。

「フールス紙」は、もともとイギリスの 「フールスキャップ」という紙がルーツと言われており、明治時代から永く万年筆専用紙として愛用されており、コナン・ドイル作のシャーロック・ホームズシリーズにも度々登場するので、万年筆愛好家でなくてもご存知の方も多いかもしれません。

今回のコラボでは、紙1枚の中に箔押しのプロフェッショナルのこだわりと遊び心が詰まったこの『白夜飛行』を、KANMAKIの2種類の箔で、表現することになりました。

箔便箋+箔封筒 レターセット 『白夜飛行-光輝燦爛-』
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KANMAKIが誇るクラシックな真鍮ゴールド箔とパールホワイト箔とは

『白夜飛行』を彩る2種類の箔をKANMAKI箔のラインナップから選ぶとなった時に、真っ先に浮かんだのが、KANMAKIが日本で初めて世に送り出した、真鍮粉を使用した転写箔「ブロッキングホイル」をルーツとする「BF GOLD #7」です。

BF GOLD #7

この箔は数多ある転写箔の中でも唯一と言って過言ではない、「紙をベースとした転写箔」です。

かつて「泥箔」と呼ばれた製造技法をベースに、当時の真鍮粉の配合を継承し、現在主流となっているプラスチックフィルムベースではなく、紙ベースを採用することで、紙表面のテクスチャーと真鍮粉の粒感を掛け合わせた独特の輝きが、マットで高級感のあるメタリック表現を可能にしています。

また、箔押し後のプラスチックごみが発生しないので、本の装丁やパッケージなどへの環境に配慮した意匠表現として注目をされています。

そしてもう1種類は、「LIT PEARL WHITE」。

パール顔料層を白箔のトップ層に施すことで、表面に粒感が生まれ、凹凸に光が反射するため光の当たり方や傾き方で色に影があるように見えたり、輝き方が変わるのが特長です。この箔は、顔料箔ならではの厚みと新雪のテクスチャーをイメージした、“上品かつやさしい光沢表現”を可能にするとともに、金属粉を使用していないので、パッケージや印刷物の意匠表現における“脱アルミ”などの環境配慮にも対応することができます。

Cosmotech×KANMAKIコラボ 箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver.

LIT PEARL WHITE

実は、この「BF GOLD #7」と「LIT PEARL WHITE」は、『デザインのひきだし51』の表紙において、すでに好評をいただいており、この組み合わせで津田編集長のトークショーの来場者プレゼントを制作することで、過去への感謝とオマージュの想いも添えております。

『デザインのひきだし51』表紙にKANMAKIの箔が採用されました!
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箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔ver.ができるまで

コスモテックの箔押しのプロフェッショナルの皆さんが、一枚一枚丹精を込めて仕上げていただきました!

1枚1枚手作業で、紙ベースの「BF GOLD #7」を通常よりも強力な圧力で箔押し

津田編集長のトークショーの後半には、KANMAKI取締役の久保がゲスト登壇することになっており、身近にあふれているけれど知られていない顔料箔の魅力や、今回のコラボに関する秘話などもお話することになっております。

(トークショーの模様は、別の記事でご紹介する予定となっております)

Cosmotech×KANMAKIコラボ 箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver.

【トークショーご来場者特典プレゼント内容】

箔便箋 『白夜飛行』 KANMAKI箔Ver. ×10枚 ・ 「煌葉-kiraha-」ゴールドminiサイズ×1枚

青木さんはじめコスモテックの皆さま、『デザインのひきだし』津田編集長、ギャラリーNEUTRAL展覧会事務局の皆さま、貴重な機会をいただき誠に感謝申し上げます。

『デザインのひきだし』のひきだし展

【期間】2025年11月8日(土) — 2025年11月30日(日)
【開館時間】10:00-19:00 ※11月15日(土)のみトークイベントのため入場は16:00まで
【料金】無料

 

 

グラフィック社様プレスリリース

“デザインのひきだし”の中身をのぞく。『デザインのひきだし56』発売記念「『デザインのひきだし』のひきだし展」11/8よりNEUTRALで開催!
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